OpenFOAM v2112のインストール
Ubuntu(WSL)
公式の手順
(WSL Ubuntu v18.04、v20.04で確認)
次のコマンドを実行するとインストールできるようにスクリプトが用意されています。
二つありどちらかを実行します。
curl -s https://dl.openfoam.com/add-debian-repo.sh | sudo bash
wget -q -O - https://dl.openfoam.com/add-debian-repo.sh | sudo bash
そのあとで、インストールコマンドを実行すればインストールできます。
sudo apt-get install openfoam2112-default
certificateエラーが出た場合
次のcertificateのエラーが出た場合は追加で操作が必要になります。
Certificate verification failed: The certificate is NOT trusted. The certificate chain uses expired certificate. Could not handshake: Error in the certificate verification.
apt-getでca-certificatesをインストールすれば回避できます。
sudo apt-get install ca-certificates
sudo apt-get update
この後でOpenFOAMのインストールを試してください。
sudo apt-get install openfoam2112-default
アンインストール
sudo apt-get autoremove openfoam2112-default
インストールバージョンなどの選択について 上記の例では「openfoam2112-default」を指定してインストールしましたが、「openfoam2112」の後につけられた文字列の有り無しでインストールされるパッケージが変わります。
sudo apt-get install openfoam2112 # ランタイムだけ
sudo apt-get install openfoam2112-dev # ランタイム+コンパイルパッケージ
sudo apt-get install openfoam2112-default # ランタイム+コンパイルパッケージ+チュートリアルケース
古いバージョンのインストール
古いバージョンをインストールするときはバージョン番号を書き換えてください。
sudo apt-get install openfoam1912-default
バージョンはv1912が一番古いバージョンになります。それ以前はWSL向けのパッケージを持ってきてインストールしてください。
OpenFOAMコマンドの実行について
OpenFOAMを実行する際は「openfoam2112」のようにインストールしたバージョンのコマンドが利用できるようになります。これらは/usr/bin/openfoam<バージョン番号>を実行していることになり、実行することで以前までのバージョンであったbashrcを読み込んだ状態のシェル環境と同様の状態になり、OpenFOAMコマンドが使えるようになります。
また、このインストール方法では複数バージョンの共存が容易です。バージョンを切り替える際は「openfoam<バージョン番号>」を実行することで切り替えられます。
インストールディレクトリについて
インストールディレクトリは/usr/lib/openfoam/になります。tutorialsディレクトリもこちらに入っています。
プロキシ下でのインストールについて
apt、wget、curlなど使用するコマンドにプロキシの設定が必要。プロキシの設定は所属のIT管理者と相談する。
M1 Mac
M1 Macは手順がまとめられた資料があるのでそのとおりに実行する。
Windows Mingw版
並列計算にはMicrosoft MPIが必要です。こちらからダウンロードしてインストールしてください。
OpenFOAMをこちらからダウンロードしてインストールしてください(リングさきに飛ぶとすぐにダウンロードが始まります)。