勝手にブックレビュー

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勝手にブックレビュー 【数値計算全般】 数値計算法(第2版・新装版)(三井田 惇郎 、 須田 宇宙、森北出版、2014)

よく聞く数値計算法について、数式と例題を用いて学習できる。例題は図を併用していることもありわかりやすい。 各例題にサンプルコードがついており、実装方法についても学べるようになっている。(コードはC言語で記述) 微分方程式の解法やDFT(離散フーリエ変換)のコードがあるため、工学計算の入門書として推薦できる。 いまさら聞けない 計算力学の常識(土木学会 応用力学委員会 計算力学小委員会、丸善株式会社、2008)

構造、流体など広い範囲の分野を一冊でまとめている コラム形式で読み物としても面白い 数値計算 (理工系の基礎数学 8)(高橋 大輔、1996)

レビューいただきました。 【読後評】高橋大輔「数値計算 (理工系の基礎数学 8)」(実験記録No.2 様)


【構造解析一般】 有限要素法 ABAQUS Student Edition付 (DVD付)(Jacob Fish、Ted Belytschko、丸善、2008)

コードを書きたい人向け Abaqus Student Editionが付いてくる 「非線形有限要素法-弾塑性解析の理論と実践」(寺田 賢二郎 (翻訳), 2012)

↓レビュー記事あります。

非線形有限要素法-弾塑性解析の理論と実践


【CFD一般】 新版 流れの可視化ハンドブック(流れの可視化学会、1986)

実験をやりだしてからご紹介いただいた書籍。 企業で実験・CFDをやられている方が可視化について勉強するときにすごく役に立ったとのこと。 混相流の数値シミュレーション (太田 光浩,酒井 幹夫,島田 直樹,本間 俊司,松隈 洋介, 2015)

丸一冊、混相流シミュレーションを取り扱った本。 混相流をこれから始める、始めたばかりの人におすすめです。 ちなみにOpenFOAMのことも触れられているが、記述自体は怪しい。(本書についてTwitterでの会話→ https://mobile.twitter.com/ilpodr/status/636212923321352192) エクセルで学ぶ流体力学(森下 悦生、2000)

FANTASY OF FLOW(The Visualization Society of Japan、1993)

流れの可視化写真集 The Finite Volume Method in Computational Fluid Dynamics: An Advanced Introduction with OpenFOAM® and Matlab(F. Moukalled他、2015)

枕(そうじゃない) matlabとOpenFOAMを併用しながらFVMについて学べる本 分厚い OpenFOAMによる熱移動と流れの数値解析(オープンCAE学会、2016)

待望のOpenFOAM日本語書籍 ツールの使い方と後半の理論編をリンクさせることで単なるオペレーションだけでない本となっている OpenCAE界隈の人は表紙の動物を見てニヤリとする I do like CFD(Katate Masatsuka、2016)

PDF版はフリーでダウンロードできる CFD全般について学べる 圧縮性流体の計算の参考書は?と聞いたときに教えていただいた


【熱計算】 熱設計と数値シミュレーション(国峯 尚樹他、2015)

著者は熱コンサル 内容の割にわかりやすい エクセルの例が多い 理論が多く実務的 コンパクトで実用的


【粒子法】 粒子個別要素法(Catherine O’Sullivan、2014)

Coupled CFD-DEM Modeling: Formulation, Implementation and Application to Multiphase Flows(Hamid Reza Norouzi他、2016)

ソースコード(f90)がダウンロードできるので、コード読みながら学べる 図も多い


【連成解析】 流体-構造連成問題の数値解析(Yuri Bazilevs,Kenji Takizawa,Tayfun E. Tezduyar、2015)


Salome-Meca】 Intermediate FEA using Open Source Software(Moonish Engneering、2014)

Salome-Mecaの中級者向け、チュートリアル集。 固有値解析、熱解析、非線形接触などをテーマとしている。 オープンCAE「Salome‐Meca」ではじめる構造解析 (I・O BOOKS) (柴田 良一 , 2014)

オープンCAE「Salome‐Meca」構造解析―「固有値」「熱伝導」解析編 (I・O BOOKS) (柴田 良一, 2014)

オープンCAE「Salome‐Meca」構造解析―「弾塑性」「接触」解析編 (I・O BOOKS) (柴田 良一 , 2016)


【Adventure】 はじめてのオープンCAE (I・O BOOKS) (柴田 良一, 野村 悦治, 2014)

日本語オープンCAE本の走りの本です。 構造解析ソフトAdventureを使ってDEXCSランチャ(GUI)で計算ができます。 blenderでのモデリングについての付録があり、そちらも貴重な情報です。


【1D CAE】 建築設備基礎(木村健、2011)

1DCAEの講習のために読んだ 無料DL化 30章 回路網法を調べるために読んだ


【CAD】 3次元CAD SolidWorks練習帳(日刊工業新聞社、2009)

Fusion 360操作ガイド ベーシック編―次世代クラウドベース3DCAD(三谷 大暁 、2016)

基礎からのFreeCAD(坪田遼、2016)

こちらもOpenCAE界隈ではよく使うCADソフトの日本語書籍 インペラ作成のチュートリアルではFreeCADのモデリングの癖を体験しながらモデル作成ができる マクロにまで言及しており、簡単な形状を作る書籍ではなくFreeCADの機能について幅広く紹介されている 【プログラミング】 Fortran ハンドブック (田口 俊弘, 2015)

Fortranという言語のハンドブックというよりも、Fortranで記述する数値計算のハンドブック。 コードが載っているので、数値計算のアルゴリズムを勉強する人には良いかも Effective PythonPythonプログラムを改良する59項目(Brett Slatkin、2016)

Nature of Code -Processingではじめる自然現象のシミュレーション-(Daniel Shiffman、2014)

ハイパフォーマンスPython(Micha Gorelick他、2015)

リストタプルの違い、Cython、GPU,並列計算などPythonコードの効率化について学べる Pythonでコード書いたことがある人向けです 高速化プログラミング入門(北山 洋幸、2015)

著者はHP、富士通に在籍 キャッシュチューニング、並列化、ベクトル化について書いてある ネイティブC 高速化の内容が簡単に書いてある VisualC++ リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック(Dustin Boswell他、2012)

SEっぽい人が読んでた 特定の言語を指定していない どうやって書くかについての本 コードを書く人向け 原著を読んでみたほうがいい 数値計算のためのFortran90/95プログラミング(牛島 省、2007)

コードサンプルがあって、改造していくスタイルで使う 離散化について参考にした 学生の教材にしている Doing Math With Python(Amit Saha、2015)

日本語版も出ました


【力学】 連続体力学の話法-流体力学,材料力学の前に(清水 昭比古、2012)

よくわかる連続体力学ノート(京谷 孝史、2008)

数式の由来が書いてある 前半は材力、後半は流体 理論式を理解したい人向け レイノルズ輸送方程式も書いてある テンソルの物理的な意味を理解する なっとくする材料力学 (なっとくシリーズ)(辻 知章、2002)

例題でわかる連続体力学(石井 建樹 他、2016)

前作の続編 難しい、苦行(が好きな人におすすめ) 流体は少なめ


【統計】 Think Stats 第2版 ―プログラマのための統計入門(Allen B. Downey、2015)


【ディープラーニング・人工知能】 深層学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)(岡谷貴之、2015)

CADデータのディープラーニングがしたい 設計の良し悪しの判定 この書籍だけでは実装は難しい


Linux・UNIX】 まんがでわかるLinux シス管系女子 (日経BPパソコンベストムック) (Piro(結城洋志), 2015)

Linuxって難しそう……という人向けのマンガ形式の参考書。 主人公のみんとちゃんと大野先輩の掛け合いを通じてLinuxのコマンド操作がわかります。 シェルスクリプトなどはOpenFOAMなどで使ったりするので、勉強になります。 まんがでわかるLinux シス管系女子2(日経BPパソコンベストムック)(Piro(結城洋志), 2015)

UNIXの絵本(株式会社アンク、2006)

中が絵でわかりやすい シリーズすべて買ってもいい はじめてUNIXで仕事をする人が読む本(木本 雅彦、2014)

GITやらエディタやら広い範囲の本 LPIC-JAPAN教科書(LPIC-JAPAN)


【その他】 マンガ入門書:「私、熱解析はじめました。」

ソフトウェアクレイドル様が連載しているマンガ。 「リケジョ」の主人公「菊山涼子」が会社に入り、熱解析を任せられる所からストーリーが始まる。 部分に解析屋さんとしてのスタンスやCAEの使い方に関する言葉が盛り込まれている。 ……ちょっと闇も見える ハルロック(1) (モーニングコミックス) (西餅, 2014)

数値計算ではなく、電子工作をメインに取り扱ったマンガ。 主人公のハルちゃんが周囲の人間と会話して得られたひらめきを形にしていくストーリー。 最近の3Dプリンターや3Dスキャナー、無償CADなど個人でのものづくりの敷居が下がった情勢の中、何かを作ろうという気にさせてくれる。 何かやりたいけど踏ん切りがつかない、という人はこの本が一歩を踏み出すやる気をくれるかもしれない。 トランジスタ技術 2016年 3月号(CQ出版、2016)

ラズベリーパイ2の並列化記事あり。 自宅クラスタが出来そう。